マーケティング心理学や法則や効果で使えるものを62個厳選してみた
こんにちは、株式会社フレンドマークの五十嵐です。
ビジネスで成約率を上げたり、リピーターを増やしたり、もっと集客がしたいのなら、マーケティング心理を学ぶと良いです。
マーケティング心理にはさまざまな法則や効果があります。
コピーライティングやセールスの現場で使えるものばかりですので、ぜひご活用ください。
目次
- 顧客を動かすマーケティング心理学62選
- 返報性の法則
- 親近効果
- カクテルパーティー効果
- コントラスト効果
- 社会的証明の法則
- フレーミング効果
- リフレーミング効果
- テンション・リダクション効果
- 保有効果
- アンカリング効果
- ピーク・エンドの法則
- スノッブ効果
- バイヤーズリモース
- おとり効果
- アンダードッグ効果
- ハンドワゴン効果
- スリーパー効果
- ナンバー9の法則
- 現状維持バイアス
- ハロー効果
- アフォーダンス理論
- 奇数の法則
- 準拠集団
- ザイオンス効果
- ダブル・バインド
- 一貫性の法則
- メラビアンの法則
- ベビーフェイス効果
- ビジュアル優位の法則
- バーナム効果
- ウィンザー効果
- プラシーボ効果
- ストループ効果
- 罰への欲求
- コンコルド効果
- 松竹梅の法則
- ディドロ効果
- 同調現象
- プライミング効果
- 吊り橋効果
- ソーシャルプルーフ
- フォールス・コンセンサス
- 希少性の原理
- 初頭効果
- バーダー・マインホフ現象
- 権威への服従原理
- 要約効果
- クレショフ効果
- クラスタリング
- 決定回避の法則
- 損失回避
- プロスペクト理論
- ツァイガルニク効果
- ヴェブレン効果
- 文脈効果
- シャルパンティエ効果
- ブーメラン効果
- マッチングリスク意識
- マジカルナンバー
- カリギュラ効果
- 認知的不協和
- 両面提示の法則
- 最後に
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顧客を動かすマーケティング心理学62選
マーケティング心理はセールスやコピーライティングなどに使うと、成約率を上げることに役立ちます。
有名なものからマニアックなものまでありますが、実際に私が使ってみたことがあり、効果を感じたことがあるものをまとめます。
すべてを使う必要はありませんので、使えそうなものを使える場面で意識してみてください。
返報性の法則
返報性の法則とは、人から何かをしてもらうと「お返しをしなくては」という心理状態になる法則です。
マーケティングに活用するのなら、いきなりセールスに持ち込むのではなく、販売前に見込み客に価値提供を行うことが大切です。
たとえば、無料でお試しができるサービスを付けてみたりするなどが代表的な例です。
親近効果
親近効果は、「最後に与えられた印象が、その人やサービスの印象として残る」という効果のことです。
たとえば、コピーライティングで箇条書きで例を挙げるときなどは「最初と最後に特にアピールしたいものを書く」というやり方があります。
あるいは、セールスにおいても最後に印象が悪いと購入に至らないことがあるので注意が必要です。
カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果とは、多くの人が話している状況でも人は自分に必要な情報だけを聞き取っているという脳の仕組みを示す言葉です。
これを利用して、たとえばコピーライティングやセールストークを考えるときに「特に伝えたいメッセージは何か」ということを明確にしておくと良いです。
また、そもそも売りたい商品のメインターゲットはどんな人かを明確にしておくことも大切でしょう。
コントラスト効果
コントラスト効果とは、その前後の情報との対比によって印象が変わる効果のことです。
セールスにおいては、たとえば販売する商品の10倍の価格相場のものと比較をすると、自分が販売する商品がお得という印象が残ります。
あるいは、他社の商品の問題点を挙げた上で自社の商品を比較すれば、自社の商品のメリットを訴求できるのです。
社会的証明の法則
人は、大勢の人間が考えていることやその行動が正しいと判断する習性があります。
これが社会的証明の法則です。
たとえば、ターゲットと同じ悩みの人が自社の商品を使うことでどう変わったのかというお客様の声などを掲載すると、その商品を使うことが正しいと印象付けられます。
フレーミング効果
フレーミング効果とは、同じことを言っているのに表現の違いで印象が変わる効果のことです。
たとえば「100人中、60人は失敗します」という表現と「5人に2人もの割合で成功できます」という表現では印象が違いますよね。
しかし、この2つはまったく同じ確率を示した言葉なのです。
リフレーミング効果
マーケティング心理としての意味はフレーミング効果と同じです。
顧客の視点をずらすことを「リフレーミング」と言います。
「アフリカゾウが踏んでも壊れません」という表現と「成人男性が100人乗っても耐えられます」という表現は、おおよそ6トンの重さに耐えられるということを表現していますが、印象は違いますよね。
テンション・リダクション効果
ここでいう「テンション」とは、緊張のこと。
「リダクション」とは、減少を意味しています。
セールスやコピーライティングの流れにおいて、あえて見込み客に緊張を与え、それを取り除く流れを作ると、その直後は注意力が緩くなるのです。
保有効果
保有効果とは、自分が持っているものに価値を感じて手放したくないと思う心理効果です。
これはサブスクリプションとも相性が良いです。
提供後にも顧客に積極的にアプローチをして、どんどん自社の商品を使ってもらい、その価値を常に感じてもらうことでリピート率を上げられます。
アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に提示された価値や数値が判断の基準となり、後から提示される価値や数値の印象が変わるという心理効果です。
たとえば、「弁護士の顧問料金は月額10万円です」というと、単純に高いなという印象だと思います。
しかし、「一般的に正社員を雇うのには一人あたり月20万円以上の給料が必要です。ですが、法律のプロとして弁護士と顧問契約を結ぶのは10万円で足ります。」と言われると、なぜか先ほどと印象が変わるのではないでしょうか。
ピーク・エンドの法則
ピーク・エンドの法則とは、人は物事の印象を感情のピークと終わりの印象で記憶しているという法則です。
これをマーケティングに応用すると、提供時や購入する直前に顧客の感情が最高潮に達するように仕掛けをし、また提供後にも感動が残るようなアプローチを用意しておくと「最高のサービスだった」と記憶されるわけです。
逆に、「期待どおりで終わった」というサービスの場合は、あまり良い印象として記憶されないわけです。
スノッブ効果
スノッブ効果とは、多くの人が持っている商品には価値を感じないことを利用した心理効果です。
いつでも購入することができて、誰でも手に入れられる商品や企画では購買意欲を高めることはできません。
そのため「限定性」を付けたマーケティングを行うと、購買意欲を高められるのです。
バイヤーズリモース
バイヤーズリモースとは、購入後に感じる後悔のことです。
特に大きな買い物をした後に感じやすい心理効果です。
バイヤーズリモースを回避するために、購入直後に、手にした商品やサービスの価値を高めるアプローチを用意しておくと良いでしょう。
おとり効果
おとり効果とは、二者択一で迷っている購入者に対して、どちらかの選択肢よりも劣った選択肢を追加することで、もともと用意されていた二つの選択肢のどちらかを選んでもらいやすくなる心理効果です。
たとえば「Aは5万円で100回利用できます」「Bは3万円で50回利用できます」の2つを用意すると、価格面か利便性かで迷うところですが、「Cは5万円で70回利用できますが、1日の利用回数に制限があります」という明らかに劣る選択肢を入れると、かなりの確率でAを選択してもらいやすくなります。
この場合、CはAを選択してもらうための「おとり」ということです。
アンダードッグ効果
アンダードッグ効果とは、完全無欠な立場の人よりも、劣勢にいる人のことを応援したくなる心理効果です。
マーケティングでは、良いことばかり言って顧客を圧倒してしまうのではなく、理念やビジョンを掲げ、それに向けて挑戦している旨を伝えると共感を呼びやすいです。
あるいは、自分や自社のストーリーの中に、苦労した話を盛り込むことで、「応援したい」という気持ちを呼び起こすことができます。
ハンドワゴン効果
ハンドワゴン効果とは、多くの人が選択をしていることが、その選択をする人をさらに増やす効果です。
たとえば、あなたの目の前にAとBという2つのラーメン屋さんがあるとします。どちらも行ったことがない店だとして、Aには行列ができていて、Bにはお客が全くいないとします。すると、Aの方に並びたくなりますよね。
「満員御礼」や「ユーザー数○万人突破」などのキャッチコピーは、ハンドワゴン効果を利用したものです。
スリーパー効果
スリーパー効果とは、時間の経過とともに情報の信頼性への不信感が薄れていく効果です。
特にネットマーケティングの場合は、継続的に情報発信をする意味がここにあるとも言えます。
ポイントとしては、常にセールスをするのではなく、価値提供を続けていくことで、最初は信頼されていなかった見込み客からもしだいに信頼を得られるようになり、最終的にセールスに成功することがあります。
ナンバー9の法則
これは身近にあるのでイメージしやすいマーケティング心理です。
たとえば「5,000円」ではなく、「4,999円」という価格設定をよく見かけますよね。
この1円の差で価格のイメージを変えられる法則が、ナンバー9の法則です。
現状維持バイアス
現状維持バイアスとは、良い提案があったとしても現状を変えて新しいものを取り入れることに抵抗を感じる心理効果です。
これは商品を購入してもらうときに顧客の多くが感じる心理的な障壁でもあります。
現状維持バイアスを顧客に乗りこえてもらうために、より客観的なデータなどを提示して現状維持にどれほどの問題があるのかを理解してもらうと良いでしょう。
ハロー効果
ハロー効果とは、たとえば誰かの経歴の中で1つ輝かしい経歴があると、他の要素についても素晴らしいと思える心理効果です。
つまり、人は何かを評価するときに、1つの要素から強い印象を受けると、自然と他の要素についても同じように評価をしてしまう心理的な働きがあるのです。
マーケティングとしては、たとえばあなたのキャリアの中で、本来は売りたいサービスと直接の関係がない要素であったとしてもアピールできるものはアピールした方が効果を期待できるのです。
アフォーダンス理論
アフォーダンス理論とは、過去の体験から反射的に特定の行動を連想させられる心理効果です。
たとえば上のように青い文字でテキストが書かれていて、アンダーラインが引いてあったら「ここをクリックすれば別のページに飛ぶな」ということがわかりますよね。これは、あなた自身が過去にどこかのサイトで同じような配色のリンクをクリックして別のページに飛んだことがある経験から呼び起こされた心理なのです。
奇数の法則
奇数の法則は、並べられている項目が奇数の方が見栄えとして安定して見える効果のことです。
webマーケティングでも、ブレット(箇条書き)の項目数を奇数にしたり、訴求ポイントを奇数にした方が見栄えが良いことが多いです。
たとえば「弊社のコンサルティングが選ばれる2つの理由」よりも「弊社のコンサルティングが選ばれる3つの理由」の方がしっくり来るという感じです。
準拠集団
準拠集団とは、人の価値や理念、または行動などに影響を与える集団のことです。
マーケティングとして考えるのであれば、たとえばインフルエンサーが紹介した商品などがよく売れるのはこれに当てはまります。
仮に、自分自身がその集団やコミュニティに所属していなくても、憧れの存在や注目をしている存在であれば、その影響を受けて購買決定の要因の一つになり得るのです。
ザイオンス効果
ザイオンス効果とは、接触回数が増えるほど印象が良くなる心理効果です。
webマーケティングでは、SNSやメールマガジンなどをとおして繰り返し情報発信をすることで接触頻度が上がり、信頼関係や印象が良くなることがあります。
1回でセールスをしようとせずに、お客様と繰り返しお付き合いをする中で信頼関係を構築することも大切です。
ダブル・バインド
ダブルバインドとは、矛盾した二つの選択肢や指示が相手にストレスを与えることを表す言葉です。
ですが、マーケティングではこのような使い方もあります。
たとえば「この商品、いかがでしょうか」と聞くと、「買う」か「買わないか」の選択が生まれますが、「AとB、どちらになさいますか」と聞くと、どちらかが成約される可能性が高くなるのです。
一貫性の法則
一貫性の法則とは、人は自分の行動や言動や判断などを一貫したものにしたくなるという心理効果です。
これはセールスでよく使われます。
いきなり「家を買ってください」と言ってもなかなか売れないものですが、「すてきな家に住んでみたいですか?」「家族が幸せになる家が良いですか?」「キッチンや書斎は広い方が良いですか?」という感じで相手が肯定しやすい質問を繰り返していくと「Yes」で答えるうちにその方向性に一貫性が生まれ、最終的な購入についても「Yes」を生みやすいのです。
メラビアンの法則
メラビアンの法則とは、得た情報とそれを発した人の態度などに矛盾があったとき、人はどんな印象を抱くかを検証した法則です。
たとえば言葉でどれだけ良いことを言っていても、その人の表情やしぐさが悪印象だと、相手には悪い印象が残ることが多いのです。
ですから、ビジネスにおいても言葉だけでなく、表情やしぐさや声のトーンなどにも気を配ると良いでしょう。
ベビーフェイス効果
ベビーフェイス効果とは、人は赤ん坊のような顔を見ると安心したり協力してあげたいと思う心理効果です。
たとえば広告で使う写真の人物や受付の人員に、目が大きくて顔が丸い人を使うと、目が細くてシャープな顔立ちの人よりも安心感が生まれます。
もちろんターゲットによってベビーフェイス効果を使わなくて良いマーケティングもありますが、顧客に安心感を与えたいときは覚えておくと良いです。
ビジュアル優位の法則
人は文字だけの情報よりも画像や映像からの情報に強い影響を受けます。
最近では、webマーケティングもSNSを中心に動画や画像で訴求することが増えました。
同じメッセージを伝えるにしても、画像や映像を使ったほうがより顧客のイメージに残りやすいのです。
バーナム効果
バーナム効果とは、占いや診断のような形式で質問をしていくと、実は誰にでも当てはまることを言われても、自分のことをぴったり当てられていると思う心理効果です。
マーケティングでも、LPやホームページに「こんな悩みはありませんか」という見出しから始まるブレットでよく使われています。
たとえば「太っているのは嫌だ」「健康になりたい」「ポジティブに生きたい」などと書かれると思わず「そうそう」と思ってしまうのですが、実はこれは誰にだって当てはまることなのです。
ウィンザー効果
ウィンザー効果とは、口コミなどの第三者からの情報を得るとより信頼度が増す心理効果です。
ですから、ホームページやLPには「お客様の声」を掲載したほうが成約率が上がる傾向が強いのです。
あるいは一度購入してくれたお客様へも「他の人はこのように使っています」という情報を出していくとリピート率が上がるのです。
プラシーボ効果
プラシーボ効果とは、本来は効果のないものでも「効果がある」と信じていると実際に効果を得てしまう不思議な心理効果です。
マーケティングでは、「あなたにもできます」という表現がよく使われますが、それもプラシーボ効果を少し応用したものです。
ただし、薬機法に関わるジャンルについては表現して良い言葉が決まっていますので、薬機法についてしっかり学んでおきましょう。
ストループ効果
ストループ効果とは、同時に目に入る二つの要素が影響し合う効果です。
たとえばインターネットでも申し込みボタンなどは、ボタンに書かれた文字の内容と、そのボタンの色が影響を与え合っています。
ですから、たとえば「ピンク」と文字が青色で書かれているととても違和感を感じます。文字の内容と配色はイメージを合わせましょう。
罰への欲求
罰への欲求とは、良いことが続くと「悪いことが起こるのではないか」と考え、まるで悪いことを望んでいるかのような心理になってしまうことを言います。
マーケティングとして考えるのなら、商品について良いことばかりを伝えると「そんなはずがない」と思われてしまうので、デメリットについてもはじめから提示した方が安心感を与えられます。
ただし、そのデメリットを解消する手立てがあることを伝えるとさらに良いです。
コンコルド効果
コンコルド効果とは、損失が予測できたとしても、それまでの投資を回収しようとしてさらに投資を続けてしまう心理効果のことです。
これは悪い意味で利用してほしくないのですが、実際にはゲームアプリの課金などの一部はこの心理効果を使っています。
大当たりがレアであるとわかっていても、「次こそは」と人は思うものなのです。
松竹梅の法則
松竹梅の法則とは、商品のグレードなどを3つの段階にわけると、多くの場合で真ん中のグレードが選択される法則です。
たとえば居酒屋の飲み放題のメニューで「ドリンク飲み放題&コース料理(8,000円)」「ドリンク飲み放題&軽食(4,000円)」「ドリンク飲み放題(2,000円)」と3つのグレードで提示されると、真ん中のプランを選択したくなる人が多いのです。
もちろん、ターゲットや相場との兼ね合いもありますが、確率論で売上をコントロールしやすくなるのです。
ディドロ効果
ディドロ効果とは、良い商品を一つ手にすると、他の所有物についてもその水準に合わせたくなる心理効果です。
これはクロスセルといって、「合わせ買い」を生みやすくするテクニックとしても使えます。
購入の直前、または購入後に「このような商品を使うとより便利ですよ」と提案することで、その商品も買ってもらいやすいのです。
同調現象
同調現象とは、周りの意見や行動と同じだと安心をする心理効果です。
お客様の声を掲載したり、「これだけ多くの人に使われていますよ」という訴求をしたり、「あなたと同じ悩みの人が、実際に使っていますよ」と提示することで、マーケティングの効果を上げられます。
人は少数派よりも多数派にいた方が安心する傾向があるということです。
プライミング効果
「シャンデリアって10回言って」
「じゃあ、ガラスの靴を拾ったのは?」
『シンデレラ』
「ブー。王子様でした。」
というように、最初に与えられた刺激が、後に影響する効果をプライミング効果と言います。
吊り橋効果
これは恋愛で有名ですが、人は吊り橋を渡っていてドキドキしているのか恋愛でドキドキしているのかを区別できないのです。
ですから、吊り橋やお化け屋敷に異性と出かけると恋愛が成立しやすいと言われています。
マーケティングでも、問題提起をしたり高揚感を与えたり、心理的な「ドキドキ」を与えることで、商品にときめいていると思わせられるのです。
ソーシャルプルーフ
この記事で書いたハンドワゴン効果や社会証明の法則と同じです。
人は支持を集めている意見や事柄に対して、たとえ自分の中で根拠が曖昧でも賛同してしまう傾向があります。
逆に、自分が正しいと思っていることでも、まったく支持が集まらないとその意見や行動を取り下げる傾向があるのです。
フォールス・コンセンサス
フォールスコンセンサスとは、自分の意見が多数派であると思う心理効果です。
マーケティングでは、商品に対するネガティブなフォールスコンセンサスをどう弱めるかがポイントです。
そのため、お客様の声などを提示して、ネガティブなイメージを持つ顧客の思い込みを取り除くことが効果的なのです。
希少性の原理
希少性の原理は、いつでも手に入るものより、手に入りづらいものの方がよりほしくなる心理効果です。
ですから多くのマーケティングで、限定性を打ち出したキャンペーンが行われています。
ときには実際の需要よりも少ない個数だけを用意し、「希少で価値が高い」というブランディングをかけることもあります。
初頭効果
初頭効果とは、最初の印象が後から入ってくる情報にまで影響を与える心理効果のことです。
ですからビジネスでも第一印象はとても大切ですし、ホームページやLPでも、キャッチコピーはとても大切なのです。
また箇条書きで例を並べるときなども、一番印象を与えたい項目を、一番上に掲載すると良いです。
バーダー・マインホフ現象
バーダーマインホフ現象とは、一度強く意識したものはずっと気になって自分の中で強調されて見える心理効果のことです。
マーケティングでは、イメージ広告などはこのバーダーマインホフ現象を狙っています。
たとえば広告で新しいパソコンを見て「すごくほしいな」と思うと、生活の中でカフェなどに入ったとき、そのパソコンを使っている人が増えているように感じることがありますよね。それがバーダーマインホフ現象です。
権威への服従原理
権威への服従原理とは、権威や地位のある人の意見は無条件で信じてしまう心理効果です。
ですから、著名ではない人が商品を売るときに著名人の事例や、どこかの研究結果を提示しながら商品の必要性を訴求すると、それをしないときに比べて信頼性が上がります。
「私はこう思っています」という提案だけよりも「それは○○大学の■■教授も言っています」などと提示したほうが効果的なのです。
要約効果
人は、提案されたすべての情報よりも、要約された情報のほうが記憶に残ります。
これが要約効果です。
ですから、長々と説明をしたとしても、それをまとめた資料を用意したり提示したりした方が相手の印象に残りやすいわけです。
クレショフ効果
クレショフ効果とは、本当は何の関係もないいくつかの画像を見せられても人はその画像の間に何らかの関係性を考えるという心理効果です。
これは、広告に使う画像や映像でも使える心理効果ですし、LPやホームページに使うフリー画像を選ぶときにも使えます。
一つずつはまったく違う用途で撮影したものだとしても、それを一連の流れの中で顧客に提示すると、顧客にはその画像がつながった意味を感じさせるものとして映るのです。
クラスタリング
クラスタリングは心理学とは違いますが、マーケティングではとても大切です。
データ分析の一つで、かんたんに言えばグループ分けをする分析方法です。
たとえば一つのグループで特定の商品がよく売れているのなら、そのグループの人が多く所属している別のグループでもその商品が売れる可能性があります。
決定回避の法則
決定回避の法則とは、人は選択肢が増えすぎると「どれも選ばない」という選択をする可能性が増えるという心理効果です。
ですから提案する商品は多くても3つまでにすると良いです。
「AかBまたはCもあります」くらいなら選んでもらえそうですが、「AとBとCとDとEとFとGがあります」と言われると「今日はやめておこうかな」と思ってしまいますよね。
損失回避
損失回避とは、人は得られるメリットよりも失うデメリットの方を大きく考えるという心理効果です。
マーケティングで突破するべき壁の一つです。
これを解決するために、そのデメリットに対する保証などを付けることが多いです。
プロスペクト理論
プロスペクト理論は、損失回避をさらにマーケティングに近い表現にした感じです。
人は損失の度合いによって購買心理が変わります。
これは売りたい商品によりますが、たとえばキャンペーンをするときに「満足しなかったら全額返金」というのと「効果が出るまで無期限でサポートします」という2つの保証はどちらも魅力的ですが、「効果が出るまで」ならプラスにしかならないとしても、一見すると「全額返金」の方を選択したくなるのは損失を回避したい心理が働いているからです。
ツァイガルニク効果
人は達成できたことよりも、達成できなかったことのほうをよく覚えています。
これがツァイガルニク効果です。
マーケティングでは「続きはこちら」「続きはwebで」「次回へつづく」など、未完成な状態で終わりが来ると、それが強烈に印象に残り、その続きを見たくなることに使われています。
ヴェブレン効果
ヴェブレン効果とは、価格が高いほどニーズが増える効果のことです。
ただ、ポイントがあって、「良いものを使っている」ということを自慢してもらうことが大切です。
なので、高くて価値のあるもので自慢したくなる商品なら、高いことでさらに売れるとも言えます。
文脈効果
文脈効果とは、周りの状況に影響されて人は自分の意識や行動が変わるという心理効果です。
イケイケなBGMが流れている中でトレーニングをすると、いつもより力強く感じることがあるでしょう。
同じレストランだとしても、照明を落として落ち着いたジャズを流せばデートに最適な印象が残るし、照明を明るくして子供が大好きなBGMを流せばファミリー層に喜ばれます。商品を変えていなくても、他の印象によって、その商品そのものの印象も変わるのです。
シャルパンティエ効果
シャルパンティエ効果とは、たとえば同じ重さの「大きな紙」と「ダンベル」があったとき、もともと重い印象のあるダンベルのほうを重いと判断してしまう効果を言います。
同じ重さだとしても、軽いイメージで大きいものよりも、重いイメージで小さいものの方が重いと人は思い込むのです。
これを利用して「栄養素が1グラム入っています」ではなく「栄養素が1000g入っています」という表現などがよくありますよね。
ブーメラン効果
心理学のブーメラン効果とは、相手を説得すればするほど、逆に相手から反発を受けてしまう効果を言います。
マーケティングでは「買ってください」と言えば言うほど、買わない心理を呼び起こしてしまうことがあります。
ですからマーケティングで大切なのは買うことを説得することではなく、買うことが最善策であることを本人に気づかせる手伝いをすることなのです。
マッチングリスク意識
マッチングリスク意識とは、お客様が商品を買うときに想定する購入後のリスクに対する意識のことです。
ここまでに説明したお客様の声の提示や、保証などによるリスクの軽減は有効です。
あるいはサブスクリプションモデルなどであれば「1カ月お試し」だとか、単発販売だとしても「試供品」などを用意するとマッチングリスク意識を軽減できます。
マジカルナンバー
マジカルナンバーとは、人間が一瞬で記憶できる情報の数は、5個から9個の範囲であるという考え方です。
たとえば「お客様に選ばれる3つの理由」とか「私たちの5つの強み」などはよく見かけますが、「この商品が売れている32個の理由」なんてのは見かけませんよね。
この記事のように記憶してもらうことが目的でなければ良いですが、ポイントを記憶してほしいときは、その数は多くても9個までにすると良いでしょう。
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは、「ダメと言われるほどやりたくなる」という効果です。
「笑ってはいけない」と言われるほどおもしろく感じるのはコレです。
キャッチコピーでも、「ふつうのファンは見ないでください」と言われるとファンは見たくなるものなのです。
認知的不協和
認知的不協和とは、自分の中で矛盾する要素を同時に抱えていると感じる気持ちの悪い心理状態のことです。
たとえば仕事をがんばるべきなのにパチンコをしている自分にやるせなくなる状態とか。
あるいは、自分が絶対に正しいと思っている選択があるのに周りは真逆の選択しかしていないと、なんとなくそっちに合わせてしまう状態も、認知的不協和の結果といえます。
両面提示の法則
両面提示の法則とは、ここまでに説明したようにメリットだけでなくデメリットも提示することで信頼性が増すという法則です。
セールスマンが商品の良さだけを説明していても「そんなうまい話があるわけがない。何か裏があるはずだ。」と考えますよね。
マーケティングを上手に行うなら、そのデメリットを提示した上で、それを回避する保証などを用意しておくと成約率が上がります。
最後に
この記事ではマーケティング心理として使えるものを62個選んでみました。
もちろんすべてを使う必要はありません。
自分のビジネスの中で使えそうな場面で使えるものを取り入れてみてください。
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